【ポイントは快晴！】
ポイントにつき、sisterを起こした。
かー：「sister、天気良いぞ！寝起きかもしれないが、写真１枚とってよ。」
sisterが写真を撮ってくれた。
かー：おう、いいじゃない、やっぱり朝の山は気持ち良いね！
かー：sister、今日はどうする？林道先に行くか、それとも温泉が先？
sister：林道に先に行って、ヒメオオ探そうよ！
かー：わかった。じゃーヒメオオ探すぞ！
と言う事で、林道でヒメオオ狙いをする事にした。
2007年09月01日 福島県 （ かー ）
- かーとsisterの最強コンビでオニ♀、ヒメ狙い大作戦 -
【ｊｒは今回もお休み】
今回もjrはお休み。
部活で大変なようである。
「体を鍛える時期は今しかない！」
私も中学・高校とバスケットをやっていた。それがあったから、今があると確信している。
社会人になったら、体力ないと蹴落される厳しい世界。「頑張れｊｒ！」
【ストレスの洗濯に・・・・】
相変わらず、街灯でオニを狙っている。２年前、♂をワンチャンスでＧＥＴに成功したが、
♀はどうしてか、街灯ではほとんど見ない。３年前、死骸を一度確認しただけである。
sisterも久しぶりに温泉につかり、綺麗な空気を味わうために福島に行きたがっていた。
山の空気と温泉・・・・・本当に最高である。私のように、「企業戦士」で毎日近代的な町の中
で、仕事にどっぷりつかっていると、四方を緑に囲まれた世界は、「異次元の世界」に来た
ような錯覚に陥る。
人間はやっぱり、毎日同じ生活をしていると、体に毒だと感じてしまう。
目に見えない「ストレス」から、自分をどうやって解放するか・・・・・・
毎年、福島には数回足を運ぶ。クワガタ採集が目的ではあるが、私にとっては、体の
「ストレスと言う汚れを洗濯する場所」となっている。長生きしたければ、ストレスの洗濯
が絶対に必要だと思う。
また、子供たちとコミュニケーションが持てる時間でもある。これは、大変重要である。
今の世の中、親子の間で殺人などの事件がニュースに流れる。
子が親を、親が子を・・・・・・・
事件に巻き込まれた人たちは、これこそ地獄だ！と感じた事であろう。
これは、お互いのコミュニケーション不足である。
親子喧嘩はどこでもある。コミュニケーションがお互いとれていれば、
子供だって、自分の事を考えてくれているから、親が怒る事ぐらいすぐに
わかる。親だって、子供が反抗期や学校で楽しくなかったので、やつあたりしている
時ぐらい、すぐにわかる。
「子供と同じ目的で、行動できる時間」、今の大人たちは自分も含め、なかなかとれない。
その時間が、大変重要なことも分かっている。
福島など、遠出の採集は、唯一その時間を作ってくれる重要な時間である。
”親達よ・・・・子供と遊ぶ時間をとろう！”
今の大人に、一番かけている所だと思う。
【sister写真デビュー】
今回の写真は、全てsisterに任せた。
か-ｊｒの影響で、sisterもデジカメで風景や生き物を綺麗に撮りたくなって来たようだ。
ことデジカメなど機械類は、家の中では「男」の役目であるが、sisterが機械類に強くなって
くれたら嬉しい。でも、最近の子供は、携帯電話やゲーム機を自由自在に操るから、
デジカメ操るぐらい、sisterでも、なんてことないかもしれない。
まー、今回は写真を全てsisterに任せることにした。sister頼むぞ！
【少し寒いか？競争率が激しい？】
家をAM1:00に出発。今日は、熱帯夜ではなさそうだ。
いつもの中継地点のサービスエリアを目指して出発した。
AM3:00過ぎに到着。夏休み最後の週でもあり、「少し混むかな・・・」と思ったが、
全然大丈夫だった。順調に渋滞もなく、サービスエリアに着く。
あれ、少し寒いか？
２０℃あるかないか・・・・・。まー当たり前か、もう９月になることだし。
しかし、ポイントの気温があまりにも低いと、クワガタどころではなくなるから、少し
心配だ。ここまで来たのだから、今さらそんな事考えても仕方がない。
sisterは、良い気分で熟睡状態。
ここで、トイレ休憩をとり一休み。30分後にポイントを目指して出発した。
夜中に飛んできたクワガタが落ちていないか
探しながら、ポイントに向かった。いつもなら数匹拾うが今回はいなかった。
もしや、心配事が当たったか・・・・・・気温があまりあがっていないのかも知れない。
もしくは、競争率が激しいのか・・・・・・・・・・。
【ポイントは快晴！】
ポイントにつき、sisterを起こした。
かー：「sister、天気良いぞ！寝起きかもしれないが、写真１枚とってよ。」
sisterが写真を撮ってくれた。
かー：おう、いいじゃない、やっぱり朝の山は気持ち良いね！
かー：sister、今日はどうする？林道先に行くか、それとも温泉が先？
sister：林道に先に行って、ヒメオオ探そうよ！
かー：わかった。じゃーヒメオオ探すぞ！
と言う事で、林道でヒメオオ狙いをする事にした。
【ヒメオオはいるのか・・・・】
１時間程走り、林道に入り口に到着・・・・・・だれも入り口にいない。
もしや本日一番のりか？いや、そんなことはない、ここは福島。ヒメオオ採取全国大会の場所だ。
既に数組、周った後であろう。
そうこうしながら、支度をして、歩いて林道にはいる。
私はいつも、歩きながら探す。なぜならば、ヒメオオは、一本づつヤナギやカンバ
を見て行けば、必ず数匹は見つかる。林道を散歩するようにゆっくり歩きながら、
今回もじっくり探すことにした。
林道を登っていると、数台後から車が通り過ぎて行った。みんな、ヒメオオを探しているようだ。
カンバの木を見ていたら、１匹クワガタらしき影が・・・・・
「♂のクワガタだ。アカアシ？ヒメオオ？」
５ｍ先に止まっている。
釣りのタモを改造した網を目いっぱい伸ばす。大変とりにくい位置にいた。
「この角度じゃ、落ちてしまう。」と思いながら、そっと網を近づけた。
「あッ・・・・・・。落ちちゃった。」ゴメンsistet・・・・・・。
と落ち込んでいるのもつかの間、その横、更に少し奥に今度は、ハッキリと
わかるヒメオオの♂！
かー：「sister、いたぞヒメオオ！あそこ・・・ほら。」
sister：「本当だ！あれは絶対にヒメオオだね！顎がはっきりと見える。今度は落とさないでね！」
かー：「頑張ってみる。落ちないように祈ってくれ。」
そっと網を伸ばし、クワガタの真下にさした。
かー：「はいった！上手く入ったぞ！」sister網の中みてくれ。
網を回して、林道側に置いた。
かー：「なに！ヒメオオか？」
sistet：「ヒメオオ♂だ！やったやった！」
５ｃｍ弱の立派なヒメオオだった。１年ぶりの出会いである。
周りを探したが、いなかったので、また林道を先に進む。
林道の頂上に1時間ちょっと歩いたか・・・無事についた。
頂上の広場に車が１台止まっていた。東京ナンバーのお方だった。
お方：「とれましたか？クワガタ」
かー：「はい。１匹だけとれました。」
お方：「なかなか大きいですね。」私も朝から、いくつかの林道を車で周りました。
２０から３０匹くらいいましたよ。５ｃｍ以上の大きいものを探しているが、
大きいやつは、なかなかいませんね。
かー：「そうですね。私も数年来ていますが、大きいものも減ったし、数も減りましたね。」
お方：「朝４時くらいから３組ほど、林道を車で探し周っていましたよ。早い人は、林道入り口で
寝て、朝一に林道にはいりますから、後からでは、なかなか数が採れませんね。」
かー：「そうでしたか。」
・
・
・
と、一時の会話をさせて頂き、頂上広場で探すことにした。
すると、１本のヤナギに小さなクワガタの♀。
かー：「sister、いたぞ、多分コクワの♀だけど・・・・」
と言って、手で採れる高さだったので、採ってみた。
かー：「あれ？足が長い・・・・・これヒメオオ♀だ！」
sister：「本当だ！これヒメ♀だ、やったやった。」
コクワとヒメオオを間違える事など初めてだ。
しかし、極小の♀だったので、ヒメオオとは思わなかった。
お方にも見せると、「そうですね。これヒメオオですよ。よかったですね。」
その後も数十分程探したが、見つける事は、できなかった。
そうこうしていると、３組ほど、車が上がってきた。みんなヒメオオを
探しているのであろう。
お方も、車で移動し、ここで分かれた。私達は、林道の先には
行かず下山する事にした。
帰りもじっくり探したが、追加する事はできなかった。
林道の成果はヒメ２だった。
【アカアシ爆発ヤナギ発見】
道路脇のヤナギを見ながら、温泉がある村に降りる事にした。
途中のヤナギで、クワガタの影。小さいのでアカアシでは・・・・・・。
車を降りて見ると、アカアシが５ｍ先に。早速網を出して、ＧＥＴ。
２匹目は・・・・・・・・と探していると、今採った木の下から♂が上がってきている。
いや、良く見ると、あっちにも、こっちにも・・・・上にも下にも・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アカアシ爆発ヤナギだった。久しぶりの爆発ヤナギ発見！
かー：「sister。アカアシが沢山付いている木を見つけた！」
早速、ＧＥＴにかかるが、アカアシはちょっと木を揺らすと、全て落として
しまう。慎重に網をさして行ったが、３分の１は落としてしまった。
結局、１２匹ＧＥＴした所で終了。
その後、道路脇ヤナギで追加する事はできなかった
【疲れとストレスの洗濯に】
温泉に１５：００についた。
ここで、疲れを癒し、食事をとって、夜の部にそなえる事にする。
いつもこの温泉に寄るのであるが、食事は旨いし、温泉も最高。温泉をでてから
畳の部屋で仮眠をとる。夜の部直前まで、温泉で休息した。
【さてオニ♀は・・・・・】
１９：００になり、暗くなった所で憩いの場所を出る事に・・・・・・・
かー：「ここに一週間ほど滞在したいものだ。」
目的のオニ♀を探すため、活動開始。
オニ♀が狙いなので、標高の高い村からスタートする事にしたが・・・・・・
思った通り、気温が低い。１６℃であった。
これじゃー、今までの経験からいって厳しい。１８℃以上欲しい。
ここはあきらめ、標高を下げて行くことにした。
気温２０℃を保っている村があったので、ここでしばし探すことに。
上手くいけば、オオクワの可能性もある。
かー：「この村を周るぞ。街灯の下をsisterも探してくれよ。」
虫が沢山あつまっている街灯を発見。降りてみた。
羽虫や蛾は多いが、甲虫がいない。
見つけたと思ったら、カブト♀・・・・・・・・・・・・
車に戻り、先を進む。
道路に黒い物体・・・・・・・・降りて見ると・・・・・・・またカブト。
ポツポツと落ちてはいるが、全てカブト・・・・・・・・・。
標高を下げると、カブトだらけ･･････････・・・・・・・・・・・・・・・・。
先を進む事に。
一瞬大きな物体が見えた！
かー：「えッ・・・、まさかオオクワ？かなり大きな・・・カブトではない物体だ。」
車を降りて見ると・・・・・
残念・・・・６ｃｍ級のミヤマ♂だった。しかし、久しぶりにエゾ型のミヤマを見た。
エゾ型の大きめのミヤマはカッコがいい。
オオクワではないが、大きめのミヤマだったので
お土産としてＧＥＴして行こう。
とある街灯についた。ここは、ＰＭ１１：００にある理由により、街灯が消える場所。
あと１５分しかなかったので、急いで探す事に。車の中から１頭発見。多分ミヤマ。
早速降りてＧＥＴ．
極小ミヤマ♂。
sister：「お父さんいた！また、ミヤマ♂だ！」
中型♂。
かー：「♂ばっかりだな・・・・・。♀は終了モードかな・・・・・・。」
２頭目をＧＥＴした直後、街灯が消えて修了となった。
【コンビニは】
もう少し行くとコンビニがある。そこで夜食をとる事に。
２年前sisterがオニ♂を見つけたコンビニだ。ここでも探してみる事に。
sister：「お父さん。ミヤマがいたけど、顎が折れているよ。」
かー：「どれどれ・・・・。違うよ。これ片方の顎が短いだけだよ。」
sister：「本当だ・・・・・・・。」
環境の影響か、時々顎が片方短いものがいる。
コンビ二で食事をとり、しばし休息。山登りの方々や渓流つりの方々が、
休息しているようだ。
食事後も、オニを探したが･･･････････・・・・・・・・・・・・・・・・・。
残念ながら、発見できなかった。
【帰路へ】
このまま探し続けても、今回は無理と判断し、採集終了する事にした。
中継地点のサービスエリヤを目指し、楽しかった福島を後にした。
【2007年夏福島は・・・】
実は、７月初めにも福島ヒメオオを狙いに、短時間ではあったが探してみた。
しかしヒメオオは発見できなかった。年々、ヒメオオは少なくなっている。
これは、林道や林道近隣を探した人にしかわからないが、
昔は周りにブナの立ち枯れがあらゆる所で見れた。しかし年々、ブナの立ち枯れ
がなくなって行った。
これは、オオクワを立ち枯れで探している人たちが、伐採・材割をしているから
なのだろうか？それとも、森林の整備なのだろうか？
いずれにせよ、立ち枯れが激減している。
ヒメオオやオオクワ、その他クワガタも、立ち枯れが子孫を残すために不可欠である。
その立ち枯れがなくなれば、自然とクワガタも減る。
ブナの立ち枯れを安易に伐採しないで頂きたいものである。
また、２年前のこの時期は、カミキリなどの甲虫も沢山見る事ができたが、
今回も全くいなかった。
確かに、昨年、今年と福島はこの時期、気温が低い。
しかし、この状態は気温の問題だけではなさそうだ！
どうも、山の中の状況が変化しているように感じた。
「自然を守る事。人間1人1人が考えなければ守れない。」
【成果】
・ヒメオオ ２ ♂♀
・アカアシ １３
・ミヤマ ４♂
・カブト 沢山
以上
2007.09.08.